Sato, Y. and Matanle, P. (2010) イギリスにおける高齢者福祉: シェフィールド市のボランティア組織の活動を中心に (Caring for Older People in the UK: An Analysis of Local Volunteer Organisation Contributions in Sheffield). Jinbun Kagaku Kenkyū: Studies in Humanities, 127. 1 - 27 (27).
Abstract
日本は世界でもっとも高齢化がすすんだ国である。日本の高齢化率は2009年10月1日に22.7%になり超高齢社会に入った(「平成22年度高齢者白 書」)。しかしながら超高齢社会会への対策が追い付かず、政策は後手に回っている。超高齢社会に適した社会制度を構築することが、ますます大きな政治的社 会的課題になっている。先進国のみならず発展途上国でも高齢化社会に入っている国は少なくなく、世界的規模で高齢社会の対策が急務とされている。これまで 日本でも国家と家族が福祉を支えあう日本型福祉社会論が提唱されてきたが、財源不足から近年は福祉ミックス論が叫ばれている。日本では2000年から介護 保険制度が導入され、「介護の社会化」をすすめており、地域で包括的に福祉をまかなう計画がたてられている イギリスの高齢者問題は生活の質や尊厳ある生よりも年金や医療、ケアなどにかかる財政負担の側面に注目が集まり議論されてきた(Walker 1990)。財政問題は世代を超えてどのように共に社会を構築してゆくのかという課題を突き付けている。その点で、高齢者の医療、ケア問題は住みやすい社 会をどのようにつくるのかという課題に関して世代を超えてともに考える絶好の機会を与えている。 本稿は以下のような構成になっている。はじめに、イギリスの政府・行政が実施している高齢者福祉についてシェフィールド市社会サービス部門の実践活動を 取り上げてみてゆく。次に、シェフィールド市を含むノッチンゲン市に支部を置く高齢者ボランティアの全国組織であるHelp the Agedの活動についてみてゆく。そして、シェフィールド市で高齢者福祉の活動している地方のボランティア組織の活動をみてゆく。最後に、高齢者福祉の状 況について日本と比較し、そこから有益な知見を導くことにする。
Metadata
Item Type: | Article |
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Authors/Creators: |
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Keywords: | older people; care and welfare; UK; Sheffield |
Dates: |
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Institution: | The University of Sheffield |
Academic Units: | The University of Sheffield > Faculty of Social Sciences (Sheffield) > School of East Asian Studies (Sheffield) |
Depositing User: | Symplectic Sheffield |
Date Deposited: | 29 Jul 2014 10:30 |
Last Modified: | 25 Oct 2016 02:33 |
Published Version: | http://www.niigata-u.ac.jp/e/profile1/10_human_010... |
Publisher: | Faculty of Humanities, Niigata University, Japan |
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Open Archives Initiative ID (OAI ID): | oai:eprints.whiterose.ac.uk:78017 |